資金を借りることで事業の拡大を図っていくときに、医療機関や介護保険事業所などでは、すぐに多額の資金が用意できないときもあります。このとき、資金を借りて事業の拡大をしようとしますが、その資金を借りる際の担保として将来受けとるであろう給付金を持って充てる場合があります。これがファクタリングです。将来受けとる際の権利がある程度見込めると判断されれば、その受けとれる可能性の高いものをもってファクタリングとして借り入れるわけですが、借金であることに変わりはありませんから、将来返済をしていかなければなりません。
ここで注意しなければいけないことは、いくら医療機関であっても、経済体制の変化により患者や利用者が減少することは間違いがありません。都市部であっても人口減少が始まっており、今後急激に医療機関であっても介護の事業所であっても、利用者が減ることは避けられないと考えられています。ファクタリングで調達した資金の回収がしっかりと望めるかどうかをシビアに考えることも重要です。巨額の資金であればあるほど返済に行き詰まる可能性も高くなっていきます。
その地域の人口変動をよく見極める必要が生じてきます。いわゆる団塊の世代の人たちが現役をリタイアして、医療と介護の利用者が当面は確かな数字として実際に利用されるとしても、その後は分かりません。したがって、将来の不安要素も盛り込んだファクタリングを考えることが極めて重要になると見込まれています。