売掛債権をファクタリング会社に売却して、資金を調達するファクタリングには、さまざまなメリットがあります。まず、売掛債権をそのまま放置しておけば、代金の回収までに時間がかかりますが、売却してしまえば、その時点で資金を入手できます。特に、売掛先の事情により、売掛債権の代金の回収が遅れた時には、とても役に立ちます。急に多額の資金が必要になった場合などは、とても便利な仕組みです。

次に、ファクタリングは借金ではないので、企業の財務状態に影響がありません。もし負債として記録されると、バランスシートが悪化しますが、その心配がありません。そのおかげで、経営状況がよくなれば、新たな融資を受ける可能性も開かれます。審査については、甘いというわけではありませんが、融資を受けるよりも通過しやすくなっています。

主に調べられるのは、取引履歴や売掛先の経営状況などです。審査時間もずっと短くなっていて、早ければ1日、遅くとも1週間くらいで審査結果が出ます。また、信用情報の内容にも左右されないので、どんな企業でも利用しやすくなっています。逆に、信用情報になにも記録されることがありません。

さらに、融資と違って、債務超過の企業でも、ファクタリングに申し込みができます。税金を滞納していても、条件によって利用できます。また、償還請求権のない(ノンリコース)ファクタリングならば、売掛先が倒産して、売掛債権の代金の回収が困難になっても、企業はその保証を行う必要がありません。そして、借金をするわけではないので、担保は不要です。

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